【ランタンのオイル漏れ対策】給油口やタンクからの燃料漏れを防ぐ方法と2つの注意点

【ランタンのオイル漏れ対策】給油口やタンクからの燃料漏れを防ぐ方法と注意点

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まいど、ハリケーンランタンの魅力にすっかり取り憑かれているナカやん(logfarm111 logfarm111)です。

ハリケーンランタンに関する代表的なトラブルの1つがオイル漏れ。

デイツやフュアーハンドといったランタンを購入後、多くの人が最初にブチ当たる”壁”みたいなものですね・・・^^;

燃料が漏れていると他のキャンプ用品にオイルが付いたり、車内や収納ケースが汚れたりと全く良いことはありません。

パラフィンオイルではなく灯油を使っているのであればニオイも気になりますし、安全性の面からも心配です。

ここではハリケーンランタンの

  1. 給油口
  2. 給油口の付け根部分

この2箇所からのオイル漏れ対策について、紹介しようと思います。

ナカやん

ハリケーンランタンは1つ1つが手作りで個体差があるので、燃料漏れしない場合もあるそうです。ですが、ナカやんは「オイル漏れランタン」に見事当選しました・・・^^;

今のところここで紹介する対策をすることでオイル漏れは止まっています。

ぜひ漏れに悩まされている方はトライしてみてください!

記事の後半ではオイル漏れのリスクを少なくさせるための方法も紹介しています^^

MEMO
給油口周り以外にも、ランタンの2本の支柱(ステー)のタンク接続部タンク底の周りから漏れることがあります(経験アリ)。あまりにも酷ければこちらもパテで埋めようと思います。

ん??オイルが染みて漏れ出してる!

ランタンのオイル漏れ

給油口の根元からオイル漏れ、さらに蓋の上にまでオイルが付着

よくあるのはオイルを満タン近くまで入れたり、オイルが入った状態でランタンを傾けてしまったり、といった時に漏れると思います。

ですが、ウチのデイツ90は灯油を入れて時間をおくと、給油口の付け根部分に逆流してオイルが漏れてくるという、かなりの重症。

さらに写真のように給油口自体からも漏れて、蓋の上にまでナゼかオイルが上がってくるという・・・

どうやらこのデイツ、重力を感じないようですw

【DIETZデイツ90レビュー】点灯手順や収納ケース、トラブルになりがちなポイントを解説! 【DIETZデイツ90レビュー】点灯手順やランタンケース、トラブルになりがちなポイントを解説!

給油口からのオイル漏れ対策→パッキン交換

ランタンのフタの裏にはめられた紙パッキン

ランタンのフタの裏にはめられた紙パッキン(赤い部分)

まずは給油口のオイル漏れ対策から。

対策内容は蓋の裏に付いているパッキンの交換です。

紙パッキンを外す

まず最初から付いている紙パッキンを外していきます。

ですが、紙とはいえけっこう固くハマっているので、かなり力を入れてえぐり取らないと取れません。

硬くて先の尖ったキリピックのようなものを使ってほじくり出します。

ナカやんは最初、裁縫セットのまち針や爪楊枝でやってみましたが全く歯が立たず・・・最終的にはドライバーセットの中にあったピックを使いました。

ちなみに紙パッキンは一度外すと元に戻せなくなります(再利用する人はいないと思いますが念のため)

紙パッキンをほじくって穴をあける

外すポイントとしては、まず垂直方向にピックをグッと刺してほじくり、パッキンに穴を開けます。

横方向(斜め前方向)に力を入れながら紙パッキンを外す

次に横方向あるいは斜め前方向に力を入れ、グリグリとピックを押して紙パッキンを外していきます。

イメージとしては、「お好み焼きを焼いた後に付いた鉄板汚れをコテでこそぎ落とす」みたいな感覚ですね。

テコの原理で紙パッキンを浮かせていく

その時、テコの原理で紙パッキンを浮かせように外していくと、比較的スムーズに取れますよ!

無事に紙パッキンが取れました

無事に紙パッキンが取れました^^

水栓用パッキンを取り付ける

(SANEI)水洗用パッキン

SANEI 水洗用パッキン 外径24mm(内径19mm)/厚さ2mm

次にホームセンターで購入した水栓用パッキンを取り付けます。

購入したのは外径24mm(内径19mm)・厚さ2mmのサイズ。

本来は耐油性のあるパッキンが望ましいのですが、常時オイルに触れてるものでもないので、こちらをチョイス。

交換用パッキンサイズは実際に自分のランタンで測ること!
色々なブログでパッキンのサイズ紹介はされていますが、計測方法が曖昧だったり、同じ種類のランタンでも微妙に蓋のサイズが違ったりすることがあります。なので、

  • 実際に自分のランタンで測ってみること
  • 中途半端なサイズであれば少し小さめのパッキンを選ぶこと

この2点がポイントだと思います。

パッキン自体はゴムなので多少であれば伸ばして対応できます。例えば、蓋の外径が25mmで適したサイズのパッキンが無いのであれば、外径24mmのパッキンを選びましょう。

新しい水栓用パッキンを取り付け

新しい水栓用パッキンをはめます

単に新しいパッキンをハメただけだと浮いた状態になっているので、ここから耳かきのようなものを使って、上からグイグイと蓋の内側に押し込みます。

グイグイとパッキンを押していき

グイグイとパッキンを押していき

全周を蓋の内側に押し込みます

全周を蓋の内側に押し込みます

力を入れすぎて耳かきが破損・・・

力を入れすぎて耳かきが破損・・・

ちなみに手元にあった竹製の耳かきを使いましたが、力の入れ過ぎで割れてしまいました^^;

注意
紙パッキンを外したピックを使って押し込むと、せっかくのパッキンに穴が開いてしまうので絶対に止めましょう。
新しい水栓用パッキンがうまくハマりました

新しい水栓用パッキンがうまくハマりました

パッキンをはめた仕上がりはこんな感じ。写真のような感じで蓋の内側にフラットな感じでハマればOK!

紙パッキンを使っていた時より少し盛り上がっていて、蓋をしっかり締めることで、中からオイルが漏れてくる事は無くなりました^^

給油口の付け根からの漏れ対策→パテで塞ぐ

給油口の付け根からの漏れ対策

次は給油口の付け根からのオイル漏れ対策です。

こちらもタンクにオイルを入れて時間が経つと、じわじわとオイルが漏れてきて周りがテカテカ状態に・・・。

オイルを完全に抜いた状態で、時間をあけながら何度かティッシュで付け根部分を拭き、やっと収まる感じだったのでかなりストレスがありました。

ここのオイル漏れ対策としてはTwitterでMasaさんから教えてもらったパテを使って埋めることに。

ナカやん

Masaさんはカッコいいアイテムやガレージブランドを豊富に所有している方で、ツイートも楽しいのでぜひフォローをお勧めします^^

パテをこねて給油口の根元に塗りつける

ロックタイト(LOCTITE)多用途補修パテ プチ

ロックタイト(LOCTITE)多用途補修パテ プチ

残念ながら教えてもらったパテと同じモノは、近くのホームセンターに無かったので、それに近そうなものをチョイス。

Masaさんが使ったのはコチラ

見た目はハイチュウのような感じのロックタイト

見た目はハイチュウのような感じ

見た目はハイチュウのような形状。手でコネると中の2つの成分が混じり合って固まるといった仕組みのようです。

ベタベタ感はそこまでなく紙粘土みたいな感じ

ベタベタ感はそこまでなく紙粘土みたいな感じ

一応手につかないようにビニールの手袋が付いていたので、それをはめてコネコネ・・・

ゆっくりしていると次第に固まってくるので、できるだけ早く給油口の付け根部分に塗りつけます。

ロックタイトをランタンの根元に

ランタンの給油口の根元に押し付け

ロックタイトをランタンの根元に

別角度から

押し付ける部分が平らではないのでキレイに仕上げるのは難しいですが、先が細めのヘラみたいなのがあれば良いと思います。

使い捨てみたいになりますが、交換したパッキンを押し込む時に使った耳かきとかも良さそう。

給油口の根元の後ろ側(写真の左側)が盛り上がってるので塗りにくい

給油口の根元の後ろ側(写真の左側)は盛り上がってるので塗りにくいです^^;

この時は手袋を外して人差し指で擦ってならしましたが、けっこうガタガタ・・・^^;

説明書では15分ほどで固まるという事だったので、20分ぐらい置いてから灯油を入れてみました。

この状態で一晩置いて翌朝チェックしましたが、これまでのようなオイル漏れは特にナシ!

色を付けて目立たなくする

パテで埋めた部分を黒く塗る

筆ペンで黒く塗りぬり

最後にパテ部分を油性の筆ペンで黒く塗ってFINISH!

通常の油性ペンだと細かい部分が塗りづらいので、先が細い筆ペンがオススメです^^

ランタンの給油口のパテ埋めが完成

近くから見るとちょっと不細工な部分もありますが、パッと見は分かりません^^

オイル漏れ対策をしたデイツ90とデイツ78

パッと見は目立ちません!(右のデイツ78は紙パッキン交換のみ)

まぁ、大抵ランタンをつける時間帯は酔っ払っていて小さいことは気にならなくなっていますし(笑)、オイル漏れが止まればOKなので、この際、見た目はスルーしましょう^^

ちなみに給油口の根元を塞ぐ方法としては、今回のパテを使うやり方以外にも、

  • ハンダ付け
  • グルーガン
  • 瞬間接着剤
といった方法もありますが、パテを使うやり方が一番確実&簡単かなと思います。

ナカやん

パテだと見た目で確実に塞がっていることが分かるので、心理的に安心感もあります^^

オイル漏れのリスクを無くすために

3つのオイルランタン

最後に、できるだけオイル漏れのリスクをなくすためのポイントを2つ紹介しておきます。

どちらも基本的なことなので、すでに実践している人も多いとは思いますが改めて紹介しておきますね。

今回のパッキン交換&パテ塞ぎで、よほどのことが無い限り漏れてこないと思いますが、紹介する2つのポイントを普段から意識しておけばより完璧です!

【1】使い終わったらタンク内に残った燃料を抜いておく

キャンプでオイルランタンを使った後、燃料がたくさん残っているならタンクから抜いておきましょう。

手動のポンプを使う

トーヨースポイト

トーヨースポイト

手動ポンプ(写真のものはトーヨースポイト)は100均ショップやホームセンターで100〜200円程度で売られています。

タンク内に残った燃料が少ないのであればこちらのやり方が早い&確実ですね。

sosogu(ソソグ)を使う

Sosogu

Sosogu

給油口に写真のようなsosogu(ソソグ)をスポッとつけて、灯油タンクやパラフィンオイルタンク内に燃料を直接戻してしまう方法です。

MEMO
このsosoguという商品は元々イーグルケトルやトランギアのケトルに刺して、コーヒーをドリップする時の水量をコントロールするためのものです。買ってはみたものの出番があまり無かったので、今はランタン用として使っています^^;

燃料がたくさん残ってしまった場合は、手動ポンプよりも素早く燃料を抜くことができますね。

ちなみに写真のものは「金のsosogu_極」で約Φ15~18mmのケトルに対応しているタイプ。sosoguには径や素材が異なるものがいくつもあるので、自分のランタンに合ったものを選びましょう。

ナカやん

ナカやんはNicetime商品ページ)で購入しました^^

【2】使用時間から逆算して燃料が残らないようにする

ポンプを使って燃料を測る

ポンプを使って燃料を測る

いちいちタンク内の燃料を抜くのがメンドくさい人は、使用時間から逆算してオイル量を調整する方法がオススメ。

それぞれのオイルランタンのタンク容量と燃焼時間は次のとおり(燃焼時間は芯の出し具合や外部環境にもよります)

モデルタンク容量燃焼時間1時間あたり
フュアーハンド
ベイビースペシャル276
340ml20時間17ml
デイツ78340ml20時間17ml
デイツ90930ml25時間37ml

仮にキャンプで夕方5時〜夜11時まで6時間点灯させると仮定して、オイル量に少し余裕をもたせると、

6時間点灯させる時のオイル量めやす
  • フュアーハンド/デイツ78→約120ml(17ml×6時間=102ml)
  • デイツ90→約250ml(37ml×6時間=222ml)

ぐらいの燃料を入れておけば大丈夫ということになります。

1回でスポイトの半分ぐらいが吸い上げれらる

1回で大体半分ぐらい

1回で約40〜50mlが吸い上げれらる

量にして約40〜50mlほど

先ほど紹介したトーヨースポイトの場合、1回の吸い込みでだいたい半分弱ぐらい(40〜50ml)ぐらいを吸い上げることができます。

なのでフュアーハンドやデイツ78を6時間燃焼させる(約120ml)とすると、スポイトで3〜4回分ぐらいの燃料をタンクに入れておけばOKですね!

デイツ90の場合は約250mlなので、5〜6回ぐらいという感じですね^^

ナカやん

ズボラなナカやんは基本【2】の方法ですね^^

オイルランタンは手が掛かるがそれもまた良し

オイルランタン「デイツ」

ランタンのオイル漏れ対策について紹介しました。

ブログやTwitterを見ていると、このオイル漏れの症状に悩まされている人は結構いるっぽいので、その方たちの何かの助けになればと思います。

最初からキッチリと作っといてよ!と、ぶっちゃけ思わないこともないですが、これもランタンの1つの味だな〜と最近は感じてますw

メンテや修理することで、これまでよりも愛着が湧きますからね^^

単純な構造なので、基本的なメンテナンスをちゃんとしていれば、よほどのことがない限り壊れることはないと思います。

これからも末永くキャンプで活躍してもらいましょー!

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