【メンズエステの体験脱毛】激安料金のカラクリと激しい勧誘がなくならないワケ

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クリニックではあまり見かけませんが、メンズエステでは多くのサロンで体験コース(体験価格)を用意しています。

この体験コース、非常に安い料金設定になっているのですが、やってもらえる内容は本番とほぼ同じ。

ナゼここまで安くできるのでしょうか?

そして、何度もニュースになるエステサロンの激しい勧誘。

ナゼ勧誘は無くならないのでしょうか?

この記事ではそんな疑問に答えています。

体験コースだけではもちろん赤字

某メンズエステでは通常価格13,000円のヒゲ脱毛コースが、なんと92%オフの1,000円で体験できるようになっています。

そして、1,000円という激安価格にも関わらず、本番とほぼ同じヒゲ脱毛が受けられます。

メンズエステによっても違いますが、体験コースに行くと店に入ってから出るまでに平均して2~3時間ぐらい。ナカやんの場合、某メンズエステで5時間というところもありました、、、(汗)

お昼前から行ったのですが、その間、昼飯休憩ナシのブッ続け・・・(たぶん相手も大変だったとは思います)店を出ると日が暮れかかっていました。

この間、カウンセラーまたはエステティシャンが付きっきりで対応してくれますが、単純にスタッフの時給(本来は月給ですが)それだけを見ると、どう考えてもメンズエステ側は赤字ですよね。

本番コースを契約してくれる人の売上分で赤字をまかなう

ですが体験コースを受けた人の中には、サービスを気に入ったり押しに負けたりして、本番コースを申し込んでくれる人が一定数います。

仮に契約率1%として、100人に1人が50万円の本番コースを契約してくれるとしましょう。

逆の見方をすると50万円の売上を上げるために100人に体験に来てもらえばよいわけですから、体験者1人あたりにかけられる費用は5,000円。

1人当たり5,000円の費用で100人を集客することができれば、このメンズエステの売上的にはプラマイゼロ、いわゆる「トントン」ということになります。

つまり、100人中1人の本番コースを契約している人が、残り99人の体験コースのみで帰ってしまう人を支えているというわけですね。

もちろん体験費用として1,000円を支払ってもらうことも加味すれば、6,000円まで費用をかけてもOKということにはなります。

ただし実際には、人件費・設備投資費用・家賃・広告宣伝費(1ヶ月数百万円とも言われています)なども掛かるので、売上はおそらくこれの5倍ぐらいは必要だと思います。

激しい勧誘が無くならないワケ

なので、メンズエステの経営として、本番コースを契約してくれる人をいかに2人、3人と増やしていくのかがキモになりますよね!?

特に月末や四半期の〆のタイミングは目標の達成が掛かってくるので、いかに体験に来たお客さんを逃さないようにするのかがポイントになってきます。

やはり店舗ごとエステティシャンごとに目標数字はありますから必死です。

契約者を増やそうとして「行き過ぎたしつこい勧誘」が問題視され、時々ネット上で是正勧告のニュースが出たり、2chやTwitterで叩かれたりするのはこういった理由からです。

TBC「体験」の客に4時間以上迷惑勧誘

TBC「体験」の客に4時間以上迷惑勧誘

平成24年5月、消費者Aは、初回限定で1,000円の体験施術を受けるため午後1時に店舗に行った。その体験施術中に、同社の営業員Zは、Aに「体験施術だけでなく本契約をすれば、もっときれいになる。」と言った。さらに、ZはAに「今日、クレジットカードを持っているか。」と聞いたが、Aは「今日は体験に来ただけです。」と言った。体験施術終了後、Zは、Aに他人の肌トラブルの症状を写した写真を見せ、「このままだとこういう状態になる。」、「次回来た時にキャンペーンは終わっているかも知れない。」、「特典が付いている今日、契約した方が良い。」などと言った。その都度、AはZに「今日は体験に来ただけなので、これで帰ります。」と言って断った。その後、Z以外の営業員がAの前に入れ替わり立ち替わり現れ、帰ろうとするAに新しい飲物を提供したり、立ち上がった時には、肌の状況が判る装置に案内した。そうした執拗な勧誘に辟易し、AはZに「疲れたので帰りたい。」と言ったところ、Zは「サインをしてくれれば帰っていい。」と言った。Aは、店舗に入ってから既に夕方になって疲れていたことから、契約書にサインをした。

【勧誘事例2】平成24年5月、消費者Bは、仕事を終えた午後6時頃に店舗に行った。受付で、脚の脱毛の体験施術を予約したことを伝えたところ書類を渡され、申し込んだ経緯等を記載した。そして、Bは別の部屋に移動して、同社の営業員Yから体験施術について説明を受け、ズボンと上に着ているものを脱いで下着になり、代わりにYから渡された服を着て脚の脱毛を受けた。受付に戻って来たときに、時計を確認したところ、午後8時を過ぎていたので、こんなに時間がかかったのかと驚いた。Bは、体験施術中に「体験施術だけでなく続けていけばきれいになる。」などの勧誘を受け、さらに体験施術後も受付カウンターの横にあるテーブルでYから2時間くらい勧誘された。午後10時を回り、店舗に来てから4時間以上経っており、Yの勧誘も終わらないことから、このままだと帰れない、断れない、と思い契約した。 また、Bは施術を受けるため2回目に店補に行った際、Yとは別の営業員Xがその日の担当となった。XはBの脚の脱毛を行っている間や、脱毛を終えて脚を休ませている間にも「ホームケアをした方がいい。」、「この契約をした方があなたのためだ。」と言い、新たな脱毛コースと化粧品の契約を勧めてきた。Bは、「自分が購入しているものより価格が高いので買うのは難しい。」と言うと、Xは「普通のとは違う。」と言った。さらに施術を終えた後、受付でXはBに、「やっぱり契約した方が良い。 」と契約を勧めた。しかし、Bは「絶対にこれはいらない。なくても大丈夫です。絶対に契約しません。」と言って断った。すると、Xとは別の営業員Wが現れ、Bに契約するように勧誘した。Bが店舗に来てから既に2時間以上経過し、夜8時半を過ぎ、1回目の契約をした時と同様に勧誘がいつまで経っても終わらないことから、Bは契約しないと帰れないと思い契約した。

参考 TBCグループ株式会社への特定商取引法に基づく行政処分について特定商取引法ガイド

通常こういった勧告が出れば、次からはこういうことが無いように各サロンへ本部から通達が出て、マナー向上のための研修が行われたりするものです。

ですが、昔ながらの「悪いエステサロン」だと、こういう勧告を受けてもなんのその。

本部側の人間からすると、

本部の中の人間

◎◎店(勧告の原因になった店舗)はガッツリ営業しとんなー。他の店舗は全く勧告を受けてないが、ホンマにちゃんと営業しとるんかいな~?

という感じみたいです・・・(滝汗)

最近ではすぐにそういった悪い噂はSNSで広まってしまうため、一度不祥事を起こすとそのサロンの経営自体が危うくなってしまいます。

なので、消費者相談センターへの苦情件数は減ってきてはいますが、それでもしつこい勧誘が完全に無くなることはないでしょうね。

ナカやん

ナカやんも以前は営業職をやっていたこともあるので気持ちは分かりますけど、何事にも「程度」がありますからね・・・

女性の脱毛はすでに価格破壊済⇒男性も安くなる傾向アリ

ミュゼプラチナムの脱毛キャンペーン

ミュゼプラチナムの脱毛キャンペーンの1つ

ちなみに男性の脱毛はまだマシですが、女性の脱毛の場合はヒドい価格破壊が起きています(※この点も、激しい勧誘が無くならない理由の1つですね)

例えば脱毛大手のミュゼプラチナムという女性専用脱毛エステでは、100円で『ワキ脱毛し放題+VIO脱毛3回を受けることができる』といったようなキャンペーンをよくやっています。

実際には月ごとにキャンペーン内容は変わりますが、どの月も激安過ぎる内容であることに変わりはありません。

ちょうどこの記事を書いている2019年1月は3つの『お年玉キャンペーン』をおこなっていて、その1つが画像のような4ヶ所を1回10円(小さい範囲なら8ヶ所を1回5円)で脱毛できるというもの。10円とか5円とか意味ありますかね・・・^^;

しかも、コチラの記事を読んでもらえれば分かるとおり、1回やっただけでは脱毛は終わりませんからね、、、

カレンダー 【脱毛は1回で終わるの?】ヒゲ脱毛に必要な回数や期間・間隔は?答えは毛周期にアリ

ぶっちゃけミュゼプラチナムとしては、最初の金額設定はどうでも良くて、これが50円だろうが500円だろうが別に構わないわけです。

脱毛をしている女性に話を聞くと、1箇所の脱毛をやりだすと他の部位もどんどん脱毛したくなるようです。

なので、ワキ脱毛に通っている間に、いかに他の部位の契約を取るのかが、カウンセラーやエステティシャンの腕の見せ所というわけですね。

ただし、女性の脱毛は非常に競争が激しいレッドオーシャンです。

定期的に脱毛エステが倒産し、初回契約時に一括で支払った脱毛費用が返ってこないという被害者の声が、ネットやテレビを賑わすことがあります(ミュゼプラチナムも一度倒産しかけて運営元が他の企業に変わりました)

男性の場合は女性ほどの価格破壊は起きてはいませんが、それでも脱毛を受ける20代学生や30代サラリーマンも少しずつ増えてきています。

今後はこれまで以上に安く脱毛を受けられるようになってくるかもしれませんね^^

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